沖縄を含む日本列島 選挙風景夏景色ー2

 

うちなー的沖縄

沖縄を含む日本列島 選挙風景夏景色ー2

いまどきそんな無形文化財みたいな人がいるかよ。笑ってしまうのだが、ボクが勤めている職場の組合選挙でもカタカナが登場する。対象者が市役所の職員だから、どうみても義務教育程度の学力はあると思うのだが。単なる慣れでもってカタカナを使用しているとしか思えない。

それと、沖縄ではやたらと候補者名を縮める傾向にある。例えば「大田」は「オータ」、「恵一」は「ケ一」となり、「マッキントッシュ」が「マック」であるように「一太郎」は「一タロ」となる。縮めたうえに変則的な読み方をする場合もある。これがなかなか笑える。例えば「庄一」だと、なぜかしら「ソ一」になる。「しょう」は簡略されて単に「ソ」で、その結果、「庄」を無理矢理縮めて「ソ」になるというもの。

目からうろこが飛び出して、それがどこまで飛んでいったかわからなくなるほど最大にわらったのは、これは沖縄中央部のエイサー処での選挙ポスターの話。電信柱に貼られたポスターには、大きな文字で「スキン」。学校帰りの女子高生には馬鹿受けした名前であったはずだ。ひらがなの「すきん」ならともかく、なにしろ「スキン」である。一人では恥ずかしくて目をそらすように無視されても、これが集団下校の女子高生諸君たちにぶつかると、「ゆくさーひゃー(うっそー)、まさかひゃー(信じられない)」であるとか、「あきさみよー(いやぁー)、しにはごー(きたなーい)。うわっはっはっはっは」状態となる。それにしてもスキンはないよな秀金さん。

先日、ある統計で興味深いのがあった。子どもたちに、「あなたは将来、どのような事をしたいのですか」というようなものであった。公務員であるとか、看護婦であるとかが多かったのだが、政治家になりたいというのは信じられないほどに低い数字であった。

 

日本の政治は随分と国民から遠い存在のようだ。政治イコール悪いという印象を長い間に植え付けてしまっている。政治が身近ではないのだ。で、ということもないのだろうが、庶民に身近な存在でありたいという意識の表れなのか面白い選挙ポスターを見たことがある。

わたしはキャベツ。

これではまるでなぞなぞみたいなものである。少々の説明を要する。沖縄の言葉ではキャベツのことを「たまなー」という。語源は玉菜ということ。「わたしは、たまなー」。ここまで説明して解る人は沖縄の人。

そう、玉那覇さんという候補者だった。こういうのは結構面白いが、でもこの方はたしかポトン(落選)だった、はず。