気がついたらいつも海や空のそばにいた。

 

うちなー的沖縄

気がついたらいつも海や空のそばにいた。

さっきまで泣いていたかと思うと、もう笑っていたりする…。子どもは辛さをひきずらず、いつも世界を新鮮な眼で見つめていて、その笑顔は大人の気持ちをのびやかにしてくれる。沖縄がゲンキな一因として、子ども人口が多いことも関係しているのかもしれない。
 藤原家のわんぱく3兄弟、飛翔(つばさ)くん、大地くん、大和くん。沖縄に移住した当初は、環境の違いに体がびっくりしたのか、3人ともぜんそくになり、眠れない夜も多かったという。現在のマンションに引っ越してからはだんだん症状がやわらぎ、今ではお母さんの奈津子さんを悩ませるほどゲンキだ。
 休日は目覚めるのがとびっきり早い3兄弟。
「タニシを採りに行きたい!」
道路でつながっている離島・瀬長島は、マンションの目と鼻の先だ。ひと泳ぎして、海の生き物たちと戯れる。潮風と波の音。いつまでいても、何度来ても、飽きることはない。
九州の海や空と色がまったくちがう。
 子供たちのもうひとつのお気に入りの場所は、瀬長島のすぐ北側にある那覇国際空港である。九州にいた頃は電車に凝っていたそうだが、今注目しているのはもっぱら飛行機で、種類にもくわしい。