モノレールに乗って南米に行ってきますー2

 

ういなー的沖縄

モノレールに乗って南米に行ってきますー2

切符発売機の前に並ぶといえば、普通は並んでいる間にあらかじめ金を用意するのだろうか、沖縄は違った。まずは慣れない並ばない文化をかなぐり捨てて並ぶ。そして自分の番が来た段階で、料金を確認してそれから財布を出しておもむろに金を準備するという、極めてゆったりとした動作をする者あり。ふふふ、とついつい笑ってしまう。おじぃ、ゆっくりでいいからね、声を掛けてしまいそうになったくらいだ。ところで私は那覇の首里に住んでいるのだが、モノレールの終点が首里である。ということは通勤の足として利用できる環境にある。職場のある地点まで往復可能であり定期券を買うことにした。学生時代はともかくとして就職してからは初めての出来事ということになったりなんだか気恥ずかしいような気がしないでもないが、それはそれで新鮮な気持ちにしてくれる。ところで定期券の使い方だが、私はいつかの号に書いたことがあるのだが、まっすぐ自宅には帰らない、あるいは帰れない症候群を患っている。職場の近くで飲み、それから桜坂、栄町という具合に飲む習慣を持っている。悪く言えば単なる飲んべえ、よく言えば原稿書きのための研究熱心ということになる。この桜坂と栄町が絶妙な場所である。桜坂でよく行く飲み屋の「小桜」は牧志駅近く、栄町の「ボトルネック」や「生活の柄」や「SUDAKA」は安里駅のすぐ近くである。仕事を終えて帰り道だが、モノレールによって明らかに帰り方が変わってきたのである。そのことを上司に話していたら、「君のためのモノレールだな」ということになって、少しだけ恐縮したものだ。そういう沖縄のモノレールだが、当初は開業が沖縄的に相当遅れるだろうという声もあった。沖縄の人間ではないライターの人が、「一体いつになったら走るのか。那覇に来るたびに進まない工事」というような記事をみたことがある。それは面白おかしくかいてあったのだが、どうもおきなわがわからすると首を約5度ほど斜めに傾けてしまった。ところが彼の期待に背くかのように開業は四ヶ月も早くなつまてしまったのである。書いた人は、しまったと思ったかもね。とはいうものの、経営に関しては必ずしも楽観視できない状況にある。赤字ともなれば、すぐに沖縄県と那覇市に負担がかかるとこになっているりそういうこともあって、せっせと乗ろうかなと考えているわけだ。絶対人口が少ないだけに厳しい一面があることも真実であるりしかし、とここで机の一つや二つくらい叩いて強調することがある。沖縄には国鉄がなかったりそしてJRもなかった。そこで真面目にかんがえるのだが、日本という国の元気のなさの大きな要因に年金問題というのがあると思う。少子化高齢化時代にあって、若い世代の不満はいよいよ強まるばかりである。どうして自分たちだけが増え続ける年金受給者を支えるのだ、と。そのネックになっているのが国鉄だったのでは。国鉄の赤字は旧満州鉄道職員の年金を抱えたことにある。それが尾を引いて今がある。よく、日本政府は沖縄を甘やかしているなどという言動を耳にする。しかし、違うのだ。全国津々浦々に鉄道網を敷いたなかで、沖縄は例外だったのだ。それどころか国鉄の赤字は恩恵に負担をしているという現実もあるのははなくても同じようある。では、これからモノレールに乗って南米へ豆腐(食べに行って来ます(ホント)。