今年は沖縄チームが優勝する、はず。

うちなー的沖縄

今年は沖縄チームが優勝する、はず。
不思議な二月であった。本来の二月は冷たい長雨が続くのだが、今年は違った。沖縄は沖縄にりに寒いときもある。特に風の強い日は体感温度だと相当寒く感じる。暖かいはずの沖縄で風邪をひく旅行者もけっこういて、やや惨めな気持ちで那覇空港を後にしたりして。
 今年の二月は半袖で過ごせる日が多かった。タンスの奥深くにしまい込んであったTシャツなどを急いで引っ張り出した。街行く人々ほ表情も夏に向かっているようだ。そういうなにかにあって高校生や中学生は冬物の制服だから可哀想な気がしないでもないりレコード店前のビクター犬みたいにハーハーあえいでいる。男子だと学生服の下にはTシャツでせめてもの温度調整をしている
 極端に言うと、沖縄に四季はない。あえて区分すると、夏と冬らあるいは雨季と乾季であろう。正確に表現するならば夏、夏、冬、夏であろうか。雨季に関しても正確を期すならば二月頃と五月から六月にかけての前後半がある。
 一足と二足も早い桜はすでに散っていて、新緑が木全体をおおっている。この時期、テレビの各スポーツニュースには沖縄な頻繁に登場する。日本のプロ野球12球団中、6球団が沖縄でのキャンプを張っているからだ。セ・リーグが広島、中日、横浜、ヤクルト。パ・リーグだとオリックスと日ハム。テレビの画面は平良市、浦添市、北谷町、宜野湾市、沖縄市、名護市という具合に沖縄中を駆け巡る。まぁ、それでも宮崎のチームには束になっても勝てないところもありはするが……。
 今年の沖縄キャンプは順調すぎるほど順調だったと思われる。なにしろ毎年恒例の雨に悩まされることもなく、それに夏日が続いていただけにハイペースで仕上がったようだ。いわゆる身体はできたはずである。熱狂的な広島・横浜・中日、ヤクルト・阪神ファンとしては心の底から嬉しい。セ・リーグは沖縄組を中心に優勝争いがなされるに違いないと妙に確信している。ナニッ、宮崎も天候に恵まれていただって。うーん、それは困ったことになったり ヤクルトの宿泊先が自宅近くのホテルだったので、ときどきはミーハー心を押さえることなくラウンジにコーヒーを飲みに行く。オバさん的に選手へのスキンシップすることなく、遠くから眺めるだけで十分である。時間ともなれば、一方的にテレビで慣れ親しんだお馴染みのいろいろな選手がそこら辺辺りを歩いている。石井はドジャースに行ってしまったが、それでも古田やブンブン丸、それに昨年の優勝に際して、「ファンの皆さん、おめでとうございます」ですっかりお馴染みになった若松監督とかを近くで見る楽しみがあった。