沖縄音楽の裏面と表面。

 

うちなー的沖縄

沖縄音楽の裏面と表面。

沖縄通の親しい友人がいる。氏名は訳あって表に出せないが、通称ミック・ジャガーということになっている。ローリング・ストーンズのミック・ジャガーのパロディーなのだが、とりあえずは公務員係のロッケンローラーである。なにしろ、オールディーズ系の有名バンドのオーディションを受けたくらいである。幸か不幸かオファーがなくてアファーになったが、気を取り直して公務員を続けている人物である。歌唱力は自他ともに認めるところであるが、欠点はミック・ジャガーみたいに顔が濃くない点にあったと思う。それと幾分かはセクシーさにかけていたのかもしれない。彼が結婚をするというので、披露宴をやりたがらない彼のために強引に披露宴を挙行したことがある。彼に合わせてライブハウスで行うことにした。あのモンパチも活躍していたライブハウスである。派手目がいいだろうということで、国際通りに面した入り口付近に、パチンコ屋新装開店の時に見られる派手な花輪を10本並べておいた。

私が原稿を書く場合に、彼は欠かせぬ存在であり、特に音楽関係となると凄ざましいばかりに力を発揮してくれる。昔の曲名が思い出せないなどと電話をいれると、即座に回答が返ってくる。一発選曲ならぬ一発回答男である。そのミック・ジャガーに例の如く電話をいれた。「ジャガーレコードで一番に売れた曲はなんねぇ?」「およげタイヤキくん」ですね「次売れたのは?」「ピンカラトリオの「女の道」です「女の道」はA面だが、B面の曲を教えてほしいのだけど」ちょっと待ってください、調べてみますので10分くらい時間下さい、と言う。計ったかのように、10分後に談話がきた。

「わかりました、「沖縄のひと」です。約326万枚売れていますね」