社長は、もっと真面目に泡盛をつくれーっ!

 

うちなー的沖縄

社長は、もっと真面目に泡盛をつくれーっ!

酒はよく飲む。まずは生ビールを一杯か二杯飲んで喉を潤す。

ではという感じで泡盛に移る。暑かろうが寒かろうが断固として湯割りなどしない。やはり氷との相性がいい。最近はウッチンで割ったりもするが、それでも氷は必需品である。それにしてもウッチンは身体にいいということで、需要が相当に伸びているという。でも、不思議な話だ。ウッチンとセットで酒を飲んで健康になろうという不逞な輩が周囲には多い。まっ、いいか、という感じでもないが。

那覇の人間であるから、基本的には那覇で造られた酒を飲む。ここらあたりはかなりのこだわりがある。酒造所の税金は那覇市に落ちるのだから、ここは断固として譲れない。

ある飲み屋で、某酒造所の社長と知り合いになった。止まり木で肩を並べている内に、なんやかんやとユンタクをしていた。「そうか、君も、ミヤジャトか」ということで何となく意気投合していた。酒を飲んだら、原則的には意気投合するようにしている。

話を戻す。同じミヤジャトさんだが、「君は垣花か」と訊いてくる。那覇近郊でミヤジャトだと、たいていは垣花出身ということになる。「いいえ、与儀です」と応えたのだが、どうしてミヤジャトだのに垣花ではないのだ、とばかりになんとなく納得していない様子。

これと似たようなことを思い出した。本の編集のことでだったと思うが、ボードーインクの新垣博一さんと飲んでいるときの話。その場所も、ミーグルーになった同じ居酒屋だった。二人で打ち合わせと称して飲んでいたのだが、ある人が我々の席に乱入してきた。これも同僚なのだが、ただしこの人は女性であった。

随分と酒が入っている様子であった。