那覇の公設市場は、ゴルゴ13風オバサンだらけ。

 

 

うちなー的沖縄

那覇の公設市場は、ゴルゴ13風オバサンだらけ。

なんともすさまじいばかりのミーハーではないか。でもこの少年の行為は一途で純粋である。危険をかえりみないで岩石のとうな男に接近戦を挑む。

触りたがる、なでたがる、あるいは血拓を取りたがるのはなしを書いているが、これを沖縄的に眺めてみると闘牛がそれにあたるのでは。いざ、決闘場に向かう牛に対するオーナーや関係者たちの愛情表現は、やはりひたすらなでまわす。勝ったら勝ったで、なでまわすを通り越して頬ずりするように愛撫する。

ウチナーンチュのミーハー度はプロレスファンの少年たちに負けないくらいに超一級だと思う。テレビでみかけた顔には、ついつい親しみを込めて接する。なんだか隣近所の人みたいに、あるいは古くからの知人みたいな感覚かもしれない。仮に東京あたりだとしよう。スターやマスコミ人とかが意外と闊歩している。内心は、「あっ、にしきのあきらだ!」だとか、「おっ、浜尾朱美だーっ!」と、声には出さない声がありそうではある。だが、触ったりまではしないだろう。せいぜい遠くから見つめ倒すくらいのものだろう。

究極のミーハー事件があったという。土井たか子が衆議院議長時代の頃だと思うが、彼女が選挙応援で那覇の牧志公設市場にやってきたときのこと。

余談だが、ボクは公設市場での選挙活動というものを割とするどく観察している。市場には多くの働く人がいる。市場だから、そこには多くの買い物客がいる。そこへたすき掛けの候補者たちはやってきて、「お騒がせいたします、○×△□です。よろしくお願いします」といいながら本当にお騒がせしている。そこは交通整理が必要なほど、あらゆる候補者にしても運動員にしても、すこぶる満足した表情で市場を後にする。たしかに魚屋のおばさんも、肉屋のおばさんも、鳴り物入りでものすごい反応を示す。一斗缶をガンガン鳴らしてのエールを送ってくる。候補者はここで捕らぬ狸の皮算用を地でいく。